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辺境に影響を与えたアレ
Text-02スーパーストリップファイターIV 一発目から"リビドー迸る"と、まるで淫獣のように評された辺境のエロゲレビューですが、 今回も何か書いて垂れ流したいという恥知らずな衝動に駆られて書いております。 前回で「日差しの中のリアル」と一緒にワレ同人エロゲヲ数点購入セリ、とか 言っておりましたが、それについて書こうとしたところ、なんかもう売ってないっぽいんで、 紹介しても誰も手にする事ができないという非情な現実に直面。 「突き突きしてェ」というステキタイトルだったと記憶してるんですが、検索にかけると 豪雪のなか真っ裸で正拳を繰り出す女グラップラーがヒットしたりするんで 悶絶しました。 代わりにわりと最近購入した作品について書こうと思います。 そんな懲りない感じの2発目はこちら 「荒ぶる藤村君〜スーパーストリップファイターIV」 しかし最近の同人ゲーは、すげえニッチな好みを狙った作品も多くなりましたね。 色々エロエロ作品も嗜好に合わせて選び放題ですわい。 以前見かけた、画面サイズがモニタ圏外にふっ飛ぶくらいくそでけえpxの、 延々ループする金属音に合わせてうまい棒のキャラクター(個人的には棒君と呼称) みたいのが上下しながら悲しげな嗚咽を漏らす動画もきっとフェチがいるんだと思います。 同人というのは、そんなニーズにすら対応することができる素敵市場だと思います、多分。 そんな素敵市場にアタクシは、 初めて買った同人モノが「日差しの中のリアル」だった影響か、 「紙芝居など花拳繍腿!いじれてナンボが王者のエロゲよ!」 というニーズを要求します。 動くものにしか反応しない様はまるでジュラシックパークの恐竜。 どーん そんな感じでコップの水を波立たせながら、 検索フィルタをかけてサイト闊歩してた所、「パロディ格闘ゲーム」なる ジャンルを発見しました。 「当然あるんだろうな」と思っていたジャンルなんですが、 なんでか解らないけど手を出さなかったんですよ、この手のものには。 食わず嫌いも何かと思うのでちょっと詳細ページを覗いてみる事に。 俺よりエロい奴が呼んでいる いやあ、大昔にスパ2にハマった身としてはなんだか 懐かしいです。 当時ザンギエフ使いで、とりあえず相手を転ばせてから立ちあがりに スクリューとダブルラリアートで撹乱し、二度と起きあがらせないという えげつない事極まりないスタイルで遊んでいたワタクシ。 近所のオモチャ屋の対戦出来る台でそれをやってたら、 見ず知らずのブランカみてえな顔した対戦者のパンチが 顔面にめり込んだのもいい思い出です。 そんなハートフルストーリーの詰まった「格闘モノ」。 でも、いつの頃からかプレイする事も少なくなりました。 そう、ある者は父親のゲンコツに、 ある者はガキ大将の腕力に、 ある者はブランカの暴力に屈して最強の座をあきらめ、 それぞれの道を歩んだわけです。 しかしかつて最強を渇望した偉大なるバカヤロウの血は 今宵たぎり出す。 「エロ格闘ならブランカ野郎にも負けねえぜ! ブルった野郎のケツに拳を突っ込んで、目ん玉引っ張り出してやらあ!」 もはや何と戦ってるのか全く分からないんですが、 何をトチ狂ったか画面に向かって「釣りはいらねえぜ!」と 丸まった千円札を投げつける勢いでテンションが上昇。 まあ、そんなんで買える訳もなく、もそもそも釣りどころか金足りないんで 普通にカード決済しましたが。 ダウンロードを待つ間、頭の中で坂○憲二と水野○紀がブン殴り合う。 DL完了!起動するぜ!Go fighting! この手のゲームでは最初のキャラ選びってのが重要だと思います。 なぜなら最初に選んだキャラを「〜使い」として そのゲーム中ずっと付き合ってゆく事になる場合が多いですから、 思い入れが可能な奴を選ぶべきです。 さて、どいつにしようかしら…… さすがにエロゲですから、女性キャラは可愛いのからクールっぽいの、 ロリまで揃ってますんで選び甲斐があって大変よろしいです。 まずはそこから選んでみようと。 KOFのアンディの彼女みたいのは、属性としてはスタンダード美少女なんですが、 デフォルトで乳輪見えてます。 露出狂っぽい巨乳はあんま好きじゃないし、 むしろ敵に回すほうがよさそうなんでパス。 セーラー服の娘さん、下乳見えて大変よろしいのですが むしろ敵に回すほうがよさそうなんでパス。 その他インドの修行僧ばりに蛇が巻きついてるねーちゃん、 ○天ファンと思われるロリっ娘など、 充実のラインナップですが結局女性キャラは全員 「敵に回すほうが良さそうなんで」という結論に尽き申す。 なら野郎だ!神聖なる闘争の場においては野郎を選択するべきだ! ……とはいうものの、ゲームの性格上比率的に少なくならざるを得ず、 3人しかいない。 出入り前であろうかサラシを巻いたショタとマッスルボマーなオッサン、悪くはないが なんかイマイチ食指がうごかんなあ…… そんなんで何か妙に悩んじゃいましてね、 無難に女性キャラにすっか……と思い始めたあたりで 一人の屈強なソルジャーが目に留まる。 ん? これは… ふ、藤村君じゃねえか! いや、藤村君(仮名)てのは高校の頃の同級生なんですけどね。 容姿から持ってるアイテム、何から何までこのキャラに生き写しなんですよ。 もう何らかの暗黒技術で2次元に生まれ変わったとしか思えない。 体育の後、ワキガの腐臭と8×4の芳香が混ざったスメルを発する 非人道的な科学兵器と化していた藤村君。 何かの用事で家に行ったら、ときメモの設定資料集を持って出てきて 「なんだよ、美樹原さんじゃないのか」とか気の狂った発言を平気でする藤村君。 プールに入ると水面が油膜で汚染されると噂され、 クラスの女子に陰で「藤村重工」とあだ名をつけられていた藤村君。 そんな彼でしたが、悪い奴じゃなかったので個人的には好きでした。 だってエロ本と引き換えに夏休みの宿題全部やってくれましたし。 まあ、なもんで多分彼は私の事は嫌いだったと思いますが、藤村君お元気ですか? と、いう感じで大して思い出しても出さなくてもどうでもいい事が 閃光のように脳裏を駆け巡りまして、いつのまにやら使用キャラ、 はじめの○歩風に言えばマイボーイ藤村君が誕生しました。 リアルの世界では「ブラック企業藤村重工」として いわれなき重荷を背負い、現実の青春をときメモに消費せざるを得なかった 彼の無念をここで晴らしてやろうではないか! アタクシは説明書とかロクに読まないタイプなんで、 「波動拳コマンドとか適当に入れてりゃ何か出るだろ」と 至極いい加減な感じで戦闘開始! 普段から「なんで俺二次元の世界に生まれなかったかなー」とか言ってた 彼なんで、いい加減に操作していたにも関わらず魂を得たように 開始直後から相手に向かって元気よく突っ込んでいく藤村君。 藤村へヴィインダストリータックル(今つけた)を食らいすっ転ぶ対戦相手、 よし!そのままマウントで畳んじまえ! しかし、怨念に取りつかれ、プレイヤーの意思を超えて動き出した 藤村君は電マという名の欲望の剣を振りかざす! まさか…やめろ!藤村君!いきなりそれはやりすぎじゃないのか!? ヴイイイイィィ… まあ、仮に現実でリアルファイトになった場合、 相手が自分をぶちのめしにかかってくるわけですから、 当然こちらにも相手に同じ事をやる権利があるハズですし、 そこに付随する暴力にもある種の正当性が生まれます。 藤村君の行為もそういう意味で一応「合意の上」と解釈され 理屈では問題無いとは思うんですが、 「フヒヒぃ!」 > 「ヴイイイイィィ…」 > 『はうっん!やぁぁ!』 という一連の流れにはやはり背徳感は否めません。 彼の昏い欲望の着地点はやはりここになったか…… キモいなー、藤村君。 大抵最初の対戦者はけっこう弱いという鉄板に漏れず、 引き続き弱者をキモいたぶるキモ強い藤村君の 「フヒヒヒヒ!」 「ぶほぉっつぷふぉろ!」 「むひょろぼほふふぁぬぅなめなむめ!」 ※音声はイメージです。実際のゲームとは違う場合があります。つうか全く違う。 という「よくそこまで恥ずかしげもなく自分が出せるな」という感じの猛攻を受け続け、 とうとう敵体力ゲージが数ドットに! トドメだ!かましてやれ!お前のサクラ大戦を糧に育てた怨念と、 モニターに叩きつけるしかなった白く濁る衝動の全てを! …ヴイイイイィィ… KO! え、ちょコラ!藤村君!お前のパッションはそんなものかよ! 目の前の蹂躙可能な据え膳相手に飽くまで電マかよ! 「アスカにムラムラしちゃったけどビビってセルフバーニングで済ませたシンジ君」 みたいな真似しおってキモかっこ悪いな藤村君! そんなだから素人童貞(またはただの童貞)なんだよクソっ! ひとしきり勝手に憤慨してからふと思い出す。 なんかキャラ選択画面に必殺技設定みたいのがあったな、もしや… 案の定、説明書には 「超必殺技的な攻撃で倒すと、服が脱げてその後はウマー」 と、書いてあり申した。 逆を言えば、脱衣必殺で倒さん限り色々エロエロできないという事です。 そうだったのか、藤村君のパッションが全て解放されないのは、 アタシがものぐさなせいだったのね……。 ごめんよ藤村君、次こそは、次こそはっ…! そんなわけで次の対戦者。 相変わらず初っ端から適当なコマンド入力という暗黒儀式により、穢れた魂を吹き込まれた 心なき欲望の権化・藤村君が暴れ狂う。 「フヒヒヒヒ!」 「ふひゃむちぶるぁぬむぅ!」 「あばぼりょむもぶぅぷじゅぶひぷぅ!」 『ひゃぁぁん!』 ※音声はイメージです。実際のゲームとは違う場合があります。つうか全く違う。 そして、とうとうというか当然にというか、ゲージが数ドットに! 今度こそかましてやれ!お前のみつめてナイトを糧に育てた怨念と、 エロ漫画に叩きつけるしかなった白く濁る衝動の全てを!(彼から借りた本はなぜかパリパリしていた!) 元気よくタックルをかます藤村君。 彼の挙動のことごとくが敵の衣服を剥ぐ!! 脱 衣 完 了!! 敵を倒す為の技も通じず、身を守る一枚の布さえもなく、 戦意を喪失しへたり込む敵。 そこへさらに追い打ちをかけようとする藤村君。 奪い尽くす事で自らが得られなかったリア充の時間を埋めようとでもいうのか、 キモ気持ち悪いな藤村君! 彼の血と体液とぬるぬるした皮膜に覆われた手が、 為すすべのない敵へとかかる! …ヴイイイイィィ…! ちょ、おま、またそれかよ! お前のパッションはそんなものかよ! そんなだからry 藤村君のシンジ根性に憤慨し、キーボードを乱暴に叩くその瞬間、 ついに彼の怨念が形を為した! ぬっぷす どうやらキーボードを叩いた時、たまたま挿入する技コマンドが入ったらしく 突然抽送を始めましてね。 その鬼のように高速で腰を打ちつける姿は「藤村重工」の名にふさわしく、 まさにぶっ壊れた工業機械のようで戦慄を覚えましたよ。 キモアンスタッパボーだな藤村君! 高校生の頃「2次元の世界に生きたい」とか トチ狂った事ばっかり言っていた彼。 それが今ここに実現し、 果たせなかった望みの全てを今、吐き出す! 「どくん」 ……そうやって、彼の欲望と怨念は一つの目的を果たしたわけです。 しかし現実の青春をネクストキングに消費してしまった 魂の飢えは未だ満たされることは無い。 彼はまだ、自分と自分の息子の為、これからも戦い続けるのだろう。(ゲーム的にはあと数戦だ) 俺よりエロい奴が呼んでいる! 追記: 同サークル製作の阿久女イクなる別作品のキャラがラストで登場、仕草とかがエロカワで 藤村君も大ハッスルだったが、たまねぎブン投げられて血吐いて死んだ。 release date 2010.6.27